家の解体時に家電はどうする?解体前に知っておきたい家電の正しい処分方法
家を解体する際に見落としがちなのが「家電の処分」です。特にエアコンや冷蔵庫、洗濯機などの大型家電は処分方法を誤ると、違法行為になってしまうこともあります。
この記事では、家の解体前に家電をどうするべきかを、初心者にもわかりやすく解説します。
解体時の家電トラブルを防ぎ、スムーズに作業を進めるためにも、しっかりと準備をしておきましょう。
家の解体前に家電をどうする?基本を知ろう
解体前の家電処分にはルールがあります。特にリサイクル法の対象製品や処分の責任の所在を知っておくことで、スムーズな解体準備ができます。
家電リサイクル法の対象品を知っておく
「家電リサイクル法」では、特定の家電は適切に処分しなければならないと定められています。
この法律の対象となるのは、エアコン、テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目です。
これらの家電を自治体の粗大ごみとして出すことはできず、家電リサイクル券を使った専門の処分が必要です。
処分の前には、対象製品かどうかを必ず確認しましょう。
引っ越しと同じように家電は事前に移動・処分する
解体直前に慌てて家電を処分しようとしても、間に合わない場合があります。
引っ越しと同じように、使わない家電は早めに処分または移動しておくことが重要です。
特に大型家電は1人で動かすのが難しく、業者の手配にも時間がかかる場合があります。
解体の1ヶ月以上前から、処分や譲渡の計画を立てましょう。
解体業者は家電の処分を基本的に行わない
家の解体を担当する業者は、構造物の解体が専門であり、家電の処分は基本的に行いません。
もし家電が残ったまま解体日を迎えると、別途費用が発生したり、工期に遅れが出たりすることもあります。
また、法律上、家電の不適切な処理は業者側もリスクとなるため、断られるケースも多いです。
自分で処分または専門業者に依頼するようにしましょう。
家を解体するときに家電をそのままにしてはいけない理由

解体時に家電を残したままにすると、作業や法律面、費用面で大きな問題につながる恐れがあります。
家電が残っていると解体作業の妨げになるから
家電が残ったままだと、重機を使った解体作業がスムーズに進められません。
エアコンなどの配線が建物とつながっている場合、誤って破壊してしまうと感電や火災のリスクもあります。
事前に取り外しておくことで、安全かつ効率的に解体が進みます。
作業員の安全確保の面からも、家電の撤去は必須です。
不法投棄とみなされる恐れがあるから
家電を放置したまま解体して廃棄することは、不法投棄とみなされる可能性があります。
特にリサイクル法の対象品を適切に処理しないと、法律違反として罰則の対象になることも。
後から行政指導や罰金が課されるリスクを避けるためにも、正しい処分方法を選びましょう。
「知らなかった」では済まされない問題です。
リサイクル費用が余計にかかることがあるから
解体時に残された家電を急いで処分しようとすると、通常より高い処分費がかかることがあります。
例えば、急な回収依頼や運搬料金の割増、特別処理費などが加算されるケースです。
事前に計画的に処分することで、無駄な出費を防ぐことができます。
費用を抑えるためにも、早めの対応が鍵となります。
家の解体前にやっておくべき家電の準備とチェックポイント
解体前には、ただ家電を処分するだけでなく、さまざまな準備と確認が必要です。以下のポイントを押さえて、トラブルを未然に防ぎましょう。
家電リサイクル券の事前準備をする
リサイクル法の対象家電を処分するには、家電リサイクル券が必要です。
これは郵便局で購入でき、処分する品目やメーカーごとにリサイクル料金が異なります。
事前に対象家電と料金を確認し、リサイクル券を取得しておきましょう。
家電量販店や自治体指定の業者に依頼する際にも必要になるので、早めの準備が大切です。
データ保存が必要な家電はバックアップをとる
パソコンや録画機能付きテレビ、HDDレコーダーなどの家電には、大切なデータが残っていることがあります。
処分前に必ずバックアップをとり、必要であれば初期化しておきましょう。
個人情報の漏えいやデータ紛失を防ぐためにも、この作業はとても重要です。
USBメモリや外付けHDDを使って保存しておくと安心です。
電源・ガス・水道の取り外し手続きを済ませる
エアコンや給湯器などの家電は、電源・ガス・水道などと接続されていることが多いです。
これらを解体前に止めることで、安全な作業が可能になります。
特にガスは専門業者による閉栓作業が必要なため、早めに連絡しておきましょう。
各インフラの停止日は、解体予定日と合わせて調整しましょう。
まだ使える家電は譲渡・売却を検討する
比較的新しくて使える家電は、捨てるよりも誰かに譲ったり売ったりすることで処分費を節約できます。
ジモティーやメルカリ、リサイクルショップなどを活用すれば、手軽に手放すことができます。
廃棄ではなく再利用を選ぶことで、環境にも優しく、費用の節約にもつながります。
無料で引き取ってくれるケースもあるので、積極的に活用しましょう。
家の解体で出る家電の主な処分方法とその手順

家電の処分にはさまざまな方法があり、それぞれに手順とルールがあります。自分の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
自治体の粗大ごみ・不燃ごみで出す
一部の家電製品(掃除機、扇風機、電子レンジなど)は、自治体の粗大ごみまたは不燃ごみとして処分できます。
ただし、家電リサイクル法の対象となるテレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンは対象外なので注意しましょう。
粗大ごみとして出すには事前の予約が必要な地域もあります。また、回収日が月に1〜2回と限られている場合もあるので、スケジュール管理が重要です。
処理券の購入や受付票の記入なども必要な場合があるため、必ずお住まいの自治体のホームページなどで確認しましょう。
家電リサイクル法に基づいて処分する
冷蔵庫や洗濯機などの対象家電は、家電リサイクル法に従って適切に処分する必要があります。
家電量販店で買い替えをする場合は、購入店舗が引き取りを行ってくれます。引き取りだけを依頼する場合は、過去にその家電を購入した店か、最寄りの回収協力店に依頼します。
回収には「リサイクル料金」と「収集運搬料金」が必要で、費用は製品やメーカーによって異なります。
郵便局でリサイクル券を購入し、家電に貼り付けて回収を依頼するのが基本的な流れです。
家電量販店に引き取りを依頼する
ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電機などの家電量販店では、有料で不要家電の引き取りサービスを提供しています。
新しい家電を買った際に「リサイクル回収」を同時に依頼できるほか、引き取りだけをお願いすることも可能です。
事前にリサイクル券を用意しておくか、店舗側が代行してくれる場合もあります。
持ち込みと自宅回収のどちらかを選べるケースが多いので、状況に応じて使い分けましょう。
買取業者に売却する
製造から5年以内の家電や、状態が良いものはリサイクルショップや買取業者に売却できる可能性があります。
オンライン査定サービスや、出張買取を利用すれば手間も少なく済みます。
買取対象にならない場合でも、無料引き取りサービスを提供している業者もあるため、問い合わせてみる価値はあります。
売却前には動作確認、清掃、付属品の準備をしておくと査定額アップにつながります。
家の解体時の家電の処分にかかる費用と節約のコツ
家電の処分にはある程度の費用がかかりますが、工夫次第でコストを抑えることも可能です。以下のポイントを押さえて節約を目指しましょう。
リサイクル料金と収集運搬費がかかる
家電リサイクル法に基づく処分では、製品ごとにリサイクル料金が設定されています。
たとえば、冷蔵庫のリサイクル料金は3,500円前後、洗濯機で2,500円前後が相場です。
これに加えて、業者に回収を依頼すると収集運搬費(1,000〜3,000円程度)がかかります。
費用を節約するために、自分で指定引取場所へ持ち込むという方法もあります。
複数台まとめて処分すると割引されることがある
一部の業者では、家電を複数台まとめて処分すると料金が割引されることがあります。
特に出張回収業者やリサイクルショップなどでは、トラック1台分まで定額などのプランがあることも。
家電だけでなく家具や雑貨と一緒に処分できる場合もあるので、解体前の整理と併せて検討すると良いでしょう。
「まとめて処分」は時間と費用の節約につながります。
買い替え時の引き取りサービスを活用する
新しい家電を購入する際に、古い家電を同時に引き取ってもらう「引き取りサービス」を利用するのも賢い方法です。
家電量販店での購入時にこのサービスを希望すれば、通常より安価または無料で引き取ってもらえることがあります。
ただし、引き取り対象や条件が決まっているため、事前に確認しましょう。
ネット通販でも同様のサービスを実施していることがあるので、チェックしてみてください。
使える家電はジモティーやメルカリで手放すと費用がかからない
ジモティーやメルカリなどのフリマアプリを使えば、家電を無料または有料で手放すことができます。
「取りに来てくれる人限定」などの条件を付ければ、搬出の手間もなく、処分費用もかかりません。
特に都市部では、無料でもすぐに引き取り手が見つかることがあります。
動作確認済み・清掃済み・取扱説明書ありなどの記載があると、よりスムーズに譲渡できます。
家の解体時の家電を自治体で処分する方法と注意点

家電を自治体で処分する場合は、その自治体のルールに従って進める必要があります。
対象となる家電は自治体によって異なる
自治体が回収可能な家電の種類は地域によって異なります。
たとえば、電子レンジを粗大ごみとして出せる地域もあれば、不燃ごみとして出す地域もあります。
リサイクル対象家電は基本的に自治体では回収してくれないので、注意が必要です。
必ず自治体のホームページや窓口で、対象品目と処分方法を確認しましょう。
予約や処理券の購入が必要な場合がある
自治体の粗大ごみ回収を利用するには、事前にインターネットまたは電話での予約が必要な場合があります。
また、コンビニや郵便局で「粗大ごみ処理券」を購入して貼り付ける必要もあります。
処分品ごとに料金が異なるため、案内に従って適切な金額分の処理券を準備しましょう。
予約から回収までは1週間以上かかることもあるので、余裕を持って手続きしてください。
収集日や出し方のルールを守る
回収日は地域によって異なり、決められた日に決められた場所に出す必要があります。
夜間や前日など、ルールを守らずに出すと回収されないだけでなく、近隣トラブルの原因にもなります。
また、部品が外れていたり、危険な状態のものは回収不可となることがあります。
安全で適切な方法で家電を出しましょう。
家の解体時に家電をリサイクル・買取に出すときのポイント
まだ使える家電は、買取やリサイクルを検討することで処分費を抑えるだけでなく、環境保護にもつながります。
製造年数が新しい家電は高値で売れる可能性がある
製造から5年以内の家電は、買取価格がつくことが多く、高く売れる可能性があります。
特に人気ブランドや省エネモデルは需要が高いため、査定額アップの期待も。
型番や購入年、使用年数を事前に確認しておきましょう。
写真をきれいに撮って、見た目の印象も大切にしましょう。
故障していないか・付属品が揃っているか確認する
動作に不具合がないか、リモコン・電源コードなどの付属品が揃っているかが、査定に大きく影響します。
できるだけ「買ったときに近い状態」で売ることを意識すると、高く売れる可能性があります。
汚れを落としておくだけでも印象が良くなります。
故障していても部品取りとして値段がつくこともあるので、まずは査定を受けてみましょう。
地元のリサイクルショップやオンライン買取サービスを利用する
お住まいの地域にあるリサイクルショップに持ち込めば、その場で査定・買取が可能です。
また、オンライン買取サービスなら、自宅にいながら申し込み・発送ができるため、忙しい人にも便利です。
複数のサービスで相見積もりをとることで、より高く売れる可能性があります。
買取条件やキャンセル規定も確認しておくと安心です。
大型家電は出張買取サービスを活用すると便利
冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は、自宅まで来てくれる「出張買取サービス」が便利です。
搬出の手間がなく、スケジュールを合わせるだけで簡単に取引が完了します。
無料見積もりを行っている業者も多いので、気軽に相談してみましょう。
信頼できる業者かどうか、事前に口コミや評判を確認しておくのも大切です。
家の解体時に家電を業者に任せるときの選び方とトラブル防止策
処分を業者に依頼する場合、信頼できる業者選びがトラブルを防ぐ最大のポイントです。
産業廃棄物収集運搬業の許可がある業者を選ぶ
家電を含む廃棄物の収集には、法律で定められた許可が必要です。
「産業廃棄物収集運搬業許可」や「一般廃棄物収集運搬業許可」を持つ業者に依頼しましょう。
無許可業者に依頼すると、違法処分されてトラブルに発展する可能性があります。
業者のホームページや名刺に許可番号が記載されているか確認しましょう。
料金が明確な業者を選ぶ
見積もり段階で「〇〇円〜」という曖昧な金額ではなく、具体的な料金を提示する業者を選びましょう。
現地見積もりの際には、費用内訳をしっかり説明してくれる業者が安心です。
口頭だけの見積もりはトラブルの原因になるので、必ず書面やメールで確認を残しましょう。
キャンセル料の有無も事前にチェックしておくと安心です。
口コミや実績を確認する
インターネットの口コミや、SNSでの評判、Googleレビューなどを参考にしましょう。
実績が豊富で、評価の高い業者は安心して依頼できます。
「対応が丁寧だった」「トラブルがなかった」などの具体的な体験談が多い業者がおすすめです。
反対に、トラブルや苦情が多い業者は避けたほうが無難です。
契約内容や追加料金の有無を事前に確認する
見積もりの内容に何が含まれているのか、当日になって追加料金が発生しないかを必ず確認しましょう。
「梱包料」「階段作業料」などの追加費用がかかることもあるため、詳細な内訳を出してもらいましょう。
トラブルを避けるために、契約内容は書面で取り交わすことが大切です。
当日の作業内容や時間なども事前に打ち合わせておくと安心です。
まとめ:家の解体時の家電の処分は計画的に行おう

家の解体前には、家電の処分についても十分な準備と計画が必要です。
トラブルを防ぐには、家電の種類ごとに適切な方法で早めに対応することが大切です。
早めの準備がトラブルを防ぐ
解体の直前に慌てて処分しようとすると、費用が高くなったり業者が見つからなかったりします。
特にリサイクル法対象の家電は、処分までに時間と手続きが必要です。
最低でも解体の1ヶ月前から準備を始めるようにしましょう。
余裕を持ったスケジュールが、安全でスムーズな解体につながります。
家電の種類ごとに最適な処分方法を選ぶ
冷蔵庫や洗濯機はリサイクル、電子レンジは粗大ごみ、パソコンは専門回収など、製品によって処分方法は異なります。
家電ごとのルールを確認し、それぞれに合った方法で処分しましょう。
間違った方法で処分すると、違法行為になることもあるので注意が必要です。
不安な場合は、専門の回収業者や自治体窓口に相談してみましょう。
専門業者や自治体サービスをうまく活用する
家電処分は自分で行うだけでなく、専門業者や自治体のサービスを活用することで手間を減らし、安心して進められます。
信頼できる業者選びや、正しい手続きが大切です。
コスト面でもサービスを比較して、無駄のない処分方法を見つけましょう。
家の解体という大きな作業を、スムーズに進めるための第一歩は、家電の計画的な処分です。
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